『夜、アルベルティーヌ』(L’Astragale)

フランス映画祭で、ブリジット・シィ(フィリップ・ガレルの元妻)
の『夜、アルベルティーヌ』(L’Astragale)を。
今年の映画祭で、数少ない配給未定作品です。

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© Alfama Films

主演は『パリ、ジュテーム』の「セーヌ河岸」で
影のある神秘的な感じがとても素敵だったレイラ・ベクティ。
セドリック・カーンの『よりよき人生』では
ブリジット・シィと共演してますね。

そして今年に入ってかなり気になる俳優さんのレダ・カテブ。
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© Alfama Films (ex-Alma Films)

今年オンラインで見た『ヒポクラテスの子供達』。
この作品でカテブはセザール賞助演男優賞受賞。
確かにこの作品でのカテブさんの印象ハンパないです。

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© Le Pacte

7月20日までオンデマンドで見れるようですので、気になるかたは是非♪
⇒ Vimeo on Demandeで更なる日本未公開作品をチェック

さてさて、本作の感想に戻って。

原題の「L’Astragale」は「距骨(きょこつ)」。
距骨は足首の、踵骨の上にある骨。
アルベルティーヌは夜、刑務所から脱走を試み
壁から降りる際に距骨を骨折します。
邦題は『距骨』のままでなくて大正解かと…

モノクロ作品。
エステル・ガレルがアルベルティーヌの親友・マリーとして、
ルイ・ガレルがフォトグラファーとして出演。
(ブリジット・シィも女優として出てます)
というわけでガレル作品のような空気感。
会場にも広がってきそうなくらい煙草の煙モクモクなシーン多いけど
大好きな作品!(雰囲気だけでもう好き)
逃亡中でアイデンティティを失った生活の虚無感・絶望感の中で
僅かな希望の光(=ジュリアン(レダ・カテブ)の存在)を頼りに生きる
アルベルティーヌの姿が胸に刺さります。

「いつも待たせていた男が、初めて待つとき」のくだりがとても好き。
このシーンでもって、レダ・カテブにますますハマるアラームが。。。

この日4本目の鑑賞だったので、ところどころ記憶も飛んでいて…
たぶんコンディションよければもっと評価できたんだけど、ああ自分の馬鹿。

朝日ホールは座布団持参でもつらーい、ね。